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｢香油を注がれた主｣　　 林　陽子牧師
ヨハネによる福音書12：1-8

イエス様に香油が注がれた物語は、内容や表現に違いはありますが、四福音書すべてに記されています。（中略）
　ヨハネ12:3「そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を1リトラ持ってきて、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。」　非常に高価な香油､300デナリオンの価値のある、即ち労働者が300日働いて稼ぐ賃金に相当する香油を、マリアはイエス様の足に塗り自分の髪の毛できっと涙を流しながらぬぐいました。
　イエス様は今から後、ご自身に起こる出来事をご存知でした。全人類のどうすることも出来ない罪を一人で背負われどれほど深刻だったことでしょう。このとき最も慰めを必要とされていましたのは、イエス様ご自身であられたのです。マリアはそのイエス様のいうに言えない心情を、謙遜な思いで受け止めました。
　イエス様は「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のためにそれを取っておいたのだから」とマリアの振舞をご自身の死への準備、死体の塗油の先取りとして受けとられました。

｢砂場で学んだ人生の知恵｣　　 林　邦夫牧師
マタイによる福音書7：7-12

《招詞：詩編115：11～13より》
　主を畏れる人よ、主に依り頼め。
　主は助け、主は盾。
　主よ、わたしたちを御心に留め　祝福してください。
　主を畏れる人を祝福し　大きな人も小さな人も祝福してください。

《みんなの祈り》天におられる神さま
あなたの名前を呼び、わたしたちは賛美します。
あなたの愛と平和が、世界のすみずみにまでゆきわたりますように。
あなたの思いが、わたしたちの心と社会で実現されていきますように。
わたしにも、そしてみんなにも、今日の食事を与えてください。
あなたがわたしを愛してくださったように、わたしたちも互いに愛し合います。
わたしたちは弱いので、神さま、どうぞまもってください。
大地も、生命も、すべて大切なものはみな　あなたからの恵み、あなたのすばらしさを映すものです。　アーメン

｢荒れ野の誘惑｣　　　　 林　邦夫牧師

マタイによる福音書4：1-11(日本聖書協会「新共同訳聖書」)より

「さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』 と書いてある。」次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、言った。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える』 と書いてある。」イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』とも書いてある」と言われた。更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」 と言った。すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』 と書いてある。」そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。」